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ハイブリッドドライアイスブラスト洗浄機(Hybrid Dry Ice Blasting)-White Wolf

ハイブリッドドライアイス洗浄機

ドライアイス洗浄機のデメリット

ドライアイス洗浄機のデメリット

ドライアイスは湿気に弱い

湿気があると言う事は空気中に水分が多いと言う事です。ドライアイスは空気中の水分と反応し、大量の水蒸気(水)が発生します。 ドライアイスを水に入れると大量に水蒸気(水)が発生します。それと同様の事が起こり、乾燥時にはあまり発生しない水蒸気(水)が大量に発生します。 そのため、洗浄対象物が特に金属の場合は、夏場にコップに氷水を入れると水滴が発生するように、金属に水滴が多量に発生します。 水を使いませんがかなり水滴が付くので、洗浄対象物によっては問題がありますのでご注意下さい。また、湿度が高いと、 ドライアイスペレットが水分を吸収し脆くなります。そのため、必要な硬度を保てず、洗浄効果が低くなります。

水よりもドライアイスペレットのコストが高い

ドライアイスペレットは1kg=250円前後(通常一般のドライアイス販売店で購入すると、地域により1kg=400円前後)になります。 近年では、ドライアイスが足りなく値上げ傾向にあります。更に、新型コロナウイルスの影響により、 ヨーロッパではドライアイスの原料である二酸化炭素が不足する事態が発生し、ますますドライアイスが不足傾向にあります。 水よりもコストが掛かりますのでドライアイス洗浄機の導入を控える傾向にあります。 (実際は、コスト以上のメリットがあるので総合的に見るとドライアイス代金のデメリットは対した問題ではありません)

ドライアイスペレットは直ぐに手に入らない

ドライアイスペレットは、3日前までに発注しなければなりません。 今日早急に必要だとしても一般のドライアイス販売店では購入できない事が多いので入手困難です。 この辺りの流通システムについては今後の課題になります。

ドライアイスペレットは日持ちしない

ドライアイスペレットはドライアイスですので、時間が経てば自然に昇華(気化)します。 通常のドライアイスの塊よりもペレットの方が昇華スピードは速くなりますので、翌日には半分近くに減っている事もあります。 しかも、翌日には脆くなっていますので、使い物にならない場合もあります。ドライアイス専用のボックスがあるので、 それに入れると持ちが良くなるようです。こちらのホームページに、詳細が書かれていますので、お読み下さい。 参考:冷やすことならなんでも!広島の氷屋さん己斐製氷です

ドライアイス洗浄機導入の初期費用が高額

内容が同じになりますので、「ドライアイス洗浄機の価格」内にある、「ドライアイス洗浄機の初期費用」をお読みください。

ドライアイス洗浄機を使用した時の騒音問題

ドライアイス洗浄機の騒音は約120dB前後あります。特に大手企業は騒音に関しての規制が厳しくなっており、 80dB以下を目指している企業が多くなっています。 ドライアイス洗浄機から出る騒音は基本的にエアーコンプレッサーから流れる圧縮空気が流れる音(流体騒音)によるものです。 エアーの流れが多くなれば、騒音は増加します。即ち、洗浄能力が高くなれば、騒音が大きくなります。反対に、洗浄能力を落すと、 騒音は小さくなります。
参考:「流体騒音の予測と低減」(PDF)

ドライアイアス洗浄機本体とホースの重量の問題

ドライアイス洗浄機本体の重量が機種にもよりますが、約95kg前後あります。近年では軽量化が進み軽い物も出てきましたが、基本的には重量物です。 そのため、移動にタイヤが付いていても移動は難しく、移動させての使用には向いていません。また、本体以外のホースが長くて重く、 このホースの重さがかなりのネックになります。ドライアイス洗浄を行っている画像や動画を見ると、ほとんどが肩にホースを担いで洗浄作業を行っています。 重量があるので肩に担がないと持っていられないからです。若く、力がある男性なら大丈夫かもしれませんが、 中年以降の男性や女性には作業が厳しくなっています。作業者の負担になるので、導入に至らない要素の一つになります。

以上のように様々なデメリットがあり、導入に至らないケースがあります。 これらは実際にデモに行った先々でだいたい同じような理由でドライアイス洗浄機の導入を諦めています。 特に大手企業では近年騒音に関してシビアになり、80dB以下を目指しているので従来のドライアイス洗浄機が使えない状況になってきています。 騒音に関しては、流体騒音なので減音は難しい問題です。
また、中小企業では騒音もですが、やはり初期費用とドライアイスの入手や、保存ができないことに関して導入を諦めているようです。 これらの問題もクリアするのは難しいです。
意外と知られていないのが、「湿気に弱い」ことです。湿気は空調管理された部屋以外では、雨の日などはかなり高くなります。 湿気によりドライアイスが脆くなり、洗浄効果が弱くなったり、洗浄対象物が湿気により水びたしになります。 これは、ドライアイスの性質上どうしようもありません。
ドライアイス洗浄機の導入をお考えの方は上記デメリットをしっかりと把握し、導入するかどうかの参考にしていただければ幸いです。

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