中古で購入したPanasonic(旧National)製エアコン(CS-40RJX)のにエラーが発生し、ルーバーが動かなくなってしまいました。
エラーを確認すると、H56と表示されます。調べると、、、
H56:ルーバー異常
となっています。このエアコンのルーバーは基本的に手では動かす事が出来ない非常にやっかいな機種です。
H56の異常が発生中でもエアコンは使用できますが、風向きが変えれないのは問題ありますので、困った異常です。
仕方がないので無理やり手でこじ開けたりして使っていましたが(そのせいで余計に壊れたようです・・・)、本格的な夏までに修理しないと!
そこで、実は同じ機種の200Vタイプがあるので、それのルーバーを丸ごと交換する事にしました。
まず、壊れていない方を分解し、家のエアコンを分解しました。その時に、エアコンを分解する手順を撮影しましたので、その画像を使ってパナソニック(旧ナショナル)製エアコン、CS-40RJXの分解方法を説明したいと思います。
ちなにみ、200Vタイプや、CS-22pexj、CS-SX560C2などの後継機など、同じパナソニック製であれば、基本的にはほぼ同じ構造ですので、機種が違ってもあまり問題はありません。
注意:エアコンの分解は自己責任でお願い致します。分解したことにより、故障等が起きた事に関しては一切の責任は持てません。予めご了承下さい。
その前に・・・
弊社は、ドライアイス洗浄機を用いてエアコン洗浄を行う事ができる画期的な商品「ハイブリッドドライアイス洗浄:White Wolf」の製造・販売を行っております。ドライアイス洗浄機を使用すると、「水を使わずに」エアコン洗浄を行えます。2019洗浄総合展に出展した際、反響を呼んだ説明用動画をYoutubeにアップしましたので、是非ご視聴ください。
更に、具体的にドライアイス洗浄機でエアコン洗浄をどのようにするのか?を紹介した、天カセ2方向、4方向の動画をアップしました。また、壁掛けは画像のみですが、ドライアイス洗浄機で洗浄する方法が分かると思いますので是非こちらのページもご覧下さい。ドライアイス洗浄機によるエアコン洗浄方法
下の画像は天カセ2方向(ツインファン)の分解・洗浄動画へのリンク画像です。
弊社のドライアイス洗浄機にご興味のある方は、お問い合わせページよりお問い合わせください。
パナソニック(旧ナショナル)製エアコン分解手順

前面カバーを外す
エアコンの前面カバーを開けると、左上に黒い部分が見えます。そこにねじが見えますのでこのねじを外します。
黒いカバーを外すと、中にコネクタが付いているので、このコネクタを抜きます。抜くときに線を引っ張ると断線の可能性がありますので注意して下さい。
このコネクタを外せば、前面パネルを外すことができます。
左右カバーを外す
通常のエアコンは一体化されていますが、この機種は、中央部分のカバーが無く、左右独立しています。
まず、上の丸印のねじを全て外します。
左右のねじを外したら、左右のカバーを外します。しかし、このカバー外れそうで全く外れません!どないなっとんねん!と怒りが湧いてきますが、ちょっとしたコツで簡単に外れます。
上画像のように、下の部分を上に押し上げると簡単に外す事ができます。
左右のカバーが外れたらフィルターを外します。
小さい基盤を外す
このエアコンには、通常右にしかない基盤が小さいですが左にも付いています。
赤丸で囲った箇所のねじを外し、矢印のカバーを外します。マイナスドライバーがあると簡単に開ける事が出来ます。
画像がないので申し訳ありませんが、カバーを外すと基盤が出てくるので、その基盤を外し、付いているコネクタ(5つ?)を全て外します。実際は全て外す必要はありませんが、基盤を傷つけない為にも外した方がよいです。
コネクタは全て色分けしてありますので、安心です。
上図の位置にあるコネクタも抜いておきます。
ホースカバーの取り外し
正式名称は知りませんが、上画像の赤線で囲った部分に掃除機ようのホースと束になった細いケーブルが隠されていますので、この部分を外します。
まず、右にあるコネクタを抜きます。
ちょっとボケてしまいましたが、次に左側にある、ツメを外します。画像がないので右側には無かったと思いますが、あれば右側も外します。すると、ホースカバーの部分が簡単に外れると思います。
ホースカバーはツメで固定されており、外すのが厄介な部分です。
上の画像のツメの部分をマイナスドライバーなどで押すと、「パキッ!」と音がなり、外れます。この部分は2か所のツメで固定されているので外すのが意外と手間取ると思います。
カバーを外すと、上図の様にケーブルが出てくるので一か所づつ丁寧にケーブルを取り外していきます。
ホースを外す
お掃除機能付きは掃除機のホースのようなもので埃を吸い取ります。このホースは外す事が出来ますので、上画像の様にツメ部分を押し、引っ張ると簡単に外せます。外すときに線が引っ掛かったりする事がありますので気を付けて下さい。
基盤カバーを外す
基盤カバーもツメで固定されていますので、マイナスドライバーなどで隙間に差し込み持ち上げれば簡単に外れます。
コネクタを外す
カバーを外すと、上図の様にコネクタが見えます。全て外す必要はありませんが、ケーブルのまとめ方によっては、一旦コネクタを抜かないと他のコネクタが抜けない場合がありますので、気を付けて下さい。
上図の様にコネクタを抜きます。線の部分を引っ張ると断線する恐れがありますので、必ずコネクタ部分から抜いてください。
コネクタは基本的に同じ大きさ・形状の物はありません。抜いた場所にしか入りませんが、このタイプには、初めからコネクタが付いていない場所があります。取り付け後、1か所無い?と勘違いするかもしれませんので、抜く前にスマホで撮影しておくと安心です。
お掃除機能部分を外す
次は、お掃除機能部分を外します。右上奥にねじがあるのが見えますので、これを外します。
左下にもネジがありますので、これも外します。
次は、ねじではなく、お掃除機能の中心部、吸い込みファンの部分を外します。これは、嵌め込んで止めているので、上画像のようにツメを押して手前に引くと外れます。
吸い込みファンを外したら、上図赤丸のねじを外します。このねじは斜め上を向いているので、天井までの距離が狭いと長いドライバーでは外せません。短いドライバーか、ラチェット(ストレート・板等)を使用します。
次に電源ケーブルを固定してあるネジを外します。このネジを外したら、ケーブルの部分を手前に引きます。
電源ケーブルを固定してあるねじを外し、ずらすと、その奥に隠れてねじがあります。このねじを外すと、ようやくお掃除機能の部分が丸ごと外す事が出来ます。
ドレンパン・ルーバーを外す
ここまで外して、ようやく目標のルーバーに辿りつきました。この機種はルーバーとドレンパンが一体化されていますので、この部分を丸ごと外します。
まず、ドレンパンの左下にねじがあるので、このねじを外します。
右側にも同じようにねじがありますので外します。
ねじを外しても簡単には外れません。ドレンパンは、ドレンホースが取り付けられているので外そうにも簡単に外れません。まず、ドレンホースが付いていない方から外すと外しやすいと思います。(下画像は左にドレンホースが付いているので右側から外しています)
ドレンホースを外すときは、マイナスドライバー等で外すと外しやすいです。ドレンホースをギリギリの長さで取り付けられていたりすると外すのが大変苦労します。また、取付けも大変です。
ドレンパンを取付けるのも難しく、初めての場合はかなり時間がかかると思います。おそらく、吸い込みファンの部分が邪魔で取り付けるのが大変だと思いますので、その際はファンの部分を取り外す事をお勧めしますが、このファンもツメで固定されており、取り外すのが大変ですので頑張って下さい。
エアコン分解終了
これで分解は終了です。
洗浄を行う場合は、更に吸い込みファンも外した方がよいです。この部分にはモーターがありますので、水がかかり故障の原因にもなり兼ねません。
ちなみに、このエアコンは、吸い込みファンが故障した物を手に入れ、修理して使用しています。ファンが樹脂製なので、割れてしまい、ファンが回転しませんでした。お掃除の際、異音がする場合はおそらくファンの破損だと思われます。
確認方法は、お掃除中または、換気機能を使用中に外の排気ホースの出口から風を感じなければファンが回っていないと確認できます。
ファンの破損・修理
ファンの破損部分
画像赤丸の部分を見るとネジ止めとしてある部分が丸ごと取れているのが分かります。通常こんなことはありえないですが・・・
この部分が固定されてファンが回転しますが、固定されなくなったのでファンねじ止め部分が回りファンが回転しません。その為に異音がします。
しかも、ケースには大量のヒビ割れが・・・
ねじを交換し、ヒビは接着剤で固定。無事に直りました。
さて、本題のルーバーは、分解し、色々調べましたが、結局モーターの故障のようです。
また、分解し、モーターを取り出し、修理ができましたら発表したいと思います。
別のページでは、お掃除機能付きエアコンの実際について、また、おすすめのエアコンについて記載していますので、是非そちらもお読みください。